序 句
(但しシラーの作にあらず)
おゝ、友よ
それならぬ、
楽しく、深くなほ、
歓喜に満てる歌を。
○
歓喜、聖なる神の焔よ、 (歓喜 よろこび・焔 ほのお)
耀く面もて我等は進む。
裂かれし者等を合はす汝が手に、
もろびと結びて同胞となる。 (同胞 はらから)
○
心の友垣、操の妻を
かち得し者等は集ひて歌へ。
おのれを慰みて驕れる者に、 (慰み たのみ)
此の世の眞のよろこび有らじ。 (眞 まこと)
○
よろづの物皆、自然を生きて、
なべての人皆、光に浴みす。
友等と、力と、愛とを降ろす
御神の姿の在らぬ限りなし。
○
あゝ、造物主、日の神の
遙けき御空を天駈けるごと、
行け、汝が道を、勝利の道を、
勇みて、つはものの行くがごとく、
行け、我が友よ、いざ行け、友。
○
捧げよ、諸人、人の誠を
父こそ、いませ、星空の下に。
仰げよ、同胞、けだかき父を。
ひとりの父を、星空の上に。
資料室へ 読書室へ